「魔女は黄昏の鐘に消える」をゲームマスター目線から見た感想・評価《ネタバレなし》


「広島マーダーミステリー初心者会」代表のあそびとCです。



この記事では


「魔女は黄昏の鐘に消える(GroupSNE/cosaicさま作)」


ゲームマスター目線から見た個人的な感想を書いております。



ネタバレはありません。



これから参加される方・この作品に興味のある方も安心してお読み下さい。



当会の詳細はコチラ。

広島マーダーミステリー初心者会

魔女は黄昏の鐘に消えるの感想とレビュー


《本記事のまとめ》

○初心者オススメ度:★★★★☆(丁度よい難しさ)


アリバイ推理型シナリオ。


・初めてマーダーミステリーを遊ぶ方に丁度よい謎の深さ。


・ゲームシステムは単純。


・探偵vs犯人、勝つ可能性は五分五分。


・文章ミス、情報が曖昧な箇所が多すぎる。


・ゲームマスター必須。


・ゲームマスターは忙しくない。




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《「魔女は黄昏の鐘に消える」ストーリーとシステム》

現代日本の、とある私立高校。


高校の敷地内に存在する旧館校舎。


その校舎で1つの死体と7人が一堂に会する瞬間からゲームが始まります。


プレイヤーは全員、先生か生徒のキャラクター。


誰でも世界観をイメージしやすく、分かりやすい導入です。




今作独自の特徴(システム)は2つ。


1.『場に戻す』カードは"横向き"にする


2.名前が分からないプレイヤーがいる。



例えば、執筆時点で唯一★5評価の「何度だって青い月に火を灯した」を始めとする他作品。


これらに共通して、ゲームで使用するカードには『入手するもの』『場に戻す』と2種類存在します。



「何度だって青い月に火を灯した」の感想と評価

https://asobitoc.com/mystery1



『入手するもの』はアイテム。

(Ex.拳銃、ロープ)


手札として持ち歩き他プレイヤーに見せたり渡すことが可能です。


『場に戻す』ものは状況。

(Ex.その部屋はホコリが積もっている)


書かれていた情報を読み終えたら場に戻し、手札として持ち歩くことはできません。



これまで執筆した他作品は全て『場に戻す』カードは、見る前と同じ"縦向き"に戻します。


しかし今作の『場に戻す』カードは"横向き"に戻します。



そうして今作では場に残っているカードを「既に誰かが見た」「まだ誰も見ていない」と区別が可能です。


つまり用意された情報を全て拾いやすく、情報不足によって犯人が特定できなかった、という状況は起きにくいです。




また、今作のプレイヤーの1人は名前が「??」となっています。


名前が分からないというのは他プレイヤーも非常に気になりますし、面白いギミックだと思いました。


当会では便宜上「ハテナ」と名付け、司会進行を行いました。




本シナリオはアリバイ推理型です。


AさんとBさんは20時に食堂に居たからこの2人は犯人ではない。


という風に各自の時間と行動を調査して犯人を探します。




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《マーダーミステリー初心者向けの作品》

今作はマーダーミステリー初プレイ、初心者さんに適した作品です。



まず、設定書(参加者が読むキャラクターの設定)のボリューム。


今作の設定書の文章量はおよそA4用紙4~6枚分


加えて他6人のキャラクター情報。


20~30分あれば大まかな自分の秘密、ゲーム中に何をすれば勝利なのか理解できます。




次に、ゲーム中に飛び交う情報量の多さ。


これもほどよい量で情報整理も難しくないでしょう。


謎解き要素も簡単です。


実際のプレイでは皆で協力して情報を出し合って謎を解くワンシーンもありました。




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《探偵(犯人以外)と犯人の難易度バランス》

今作は五分五分、ほんの僅かに探偵側が有利です。




探偵側が勝つ要因は3つ。


「自分の言いたくない秘密を話す」


「犯人以外の持つ秘密を暴く」


「自分にとって要らない情報、アイテムを積極的に交換材料にする」


つまり、マーダーミステリーの基本


《他プレイヤーと会話して情報を集める》


《味方になれそうなプレイヤーとは協力する》


を積極的にできた場合、犯人を特定できる可能性は高いです。




犯人側が勝つ要因は2つ。


「弱点をカバーする」


「犯人探しは積極的に行う」


マーダーミステリーの犯人は基本的にプロの殺し屋ではありません。


当然、探偵側が犯人にたどり着くピース(証拠)が用意されています。


それはアイテムカード(Ex.凶器)だったり、目撃情報だったり。



ゲームが進めば必ず1度は貴方に疑いの目が向けられます。


その時に備えて《上手い言い訳》を考えましょう。



設定書に書かれた自分の行動をよく読んで、ゲーム中に尋ねられる質問をイメージ。


それに上手く答えましょう。


もちろんゲーム中には予想外の質問も飛んできます。


それにアドリブで返せるか、犯人側キャラクターの難しくも面白い瞬間です。




また、犯人プレイヤーは「犯人探し」を積極的に行いましょう


だいたい最後は


「犯人の可能性があるのは、この2、3人だ」


となります。


そこで判断材料になるのは《直感》と《犯人探しの貢献度》。


「あの人は情報ほとんど出さなかったな...」


「あの人の秘密が全く分からない...」


そう思われないプレイングができていればバレません。


もちろん、犯人しか知らない情報は口を滑らせないように。




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《文章ミス、曖昧な情報が多すぎる》

今作は他作品と比較するとズバ抜けてエラッタ(文章ミス)が多いです。


それも見過ごせないレベルで。




例えば他作品「想いは満天の星に」


こちらは「満天」が「満点」となっているミスがあります。


これはゲームに支障もほぼ無く、問題なく遊ぶことができます。




一方、今作は例えると


《『体育館』と書かれているけど本当は『保健室』だった》


レベルのミスが多いです。



大小含めると8ヶ所修正する必要があります。



(内6ヶ所は制作者様公式サイトに掲載)

https://mpb.cosaic.co.jp/


残り2ヶ所は設定書にあります。


ゲームマスターを務める方は各キャラの行動把握を兼ねて探してみて下さい。




また、確定情報と不確定情報が曖昧です。


例を出すと、


《Aくんの母親は彼が生まれてまもなく亡くなりました》


《ある日、Aくんの夢の中に女性が1人現れました》


《翌日Aくんは、父親に「夢で母さんに会った」と言いました》


この文章だけでは「女性=母さん」だと断言できません。


これに


《父親が母親の写った写真を見せると、Aくんは「この人だ!」と言いました》


が加わると「女性=母さん」と分かります。




また、他プレイヤーと遭遇した時の描写で


《同期》《先輩》《後輩》

※例えです。


のような曖昧な描写があります。


あえてそうした方が良い場合を除いて


《アキヒト先生》


のようにハッキリ書いた方が親切だと思いました。




今作のゲームマスターをすると参加者から


「なんでBさんは〇〇と〇〇が同一だと分かったんですか?」


「先輩ってCさんですよね?」


と、よく聞かれます。


ここで


《ゲームの都合上、〇〇と〇〇が同一だと分かりました》


と答えるのはゲームマスター目線で勿体ないなと思いました。




ちなみに、これまで執筆した他作品では上記のような曖昧さで違和感を覚えたことはありません。




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《ゲームマスターは必須》

ゲームマスターが必要な理由は、


《ゲームシステムが難解》


ではなく、先述した


《エラッタの多さと、曖昧な文章》


これに尽きます。



事前に修正された物語の方が圧倒的に快適に、そして世界観を楽しめます。




ゲームマスターに求められる重要な行動はコチラ。


1.事前にエラッタを修正


2.ゲーム中、文章の違和感を指摘された時の対応


3.『場に戻す』カードは横向きに置くように管理


4.初心者のサポート



1~3は先述したので省略。



今作はマーダーミステリー初心者にオススメする一品です。


初心者さんがいる場合は


『ゲーム進行についてこれているか』


気配りをしましょう。


そして、今作は難解なシステムも無いです。



つまりゲームマスター初心者にとっても今作をオススメします。



「ゲームマスターやってみたいけど難しそう」


そんな方は是非。




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エンディング分岐なし

ゲーム終盤のアクション処理は難しくありません。


プレイヤーに全て任せても大丈夫です。



今作のエンディングは1種類。


犯人の独白を語る形式となっております。



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《広島マーダーミステリー初心者会:

独自の演出》


設定書(参加者が読むキャラクターの設定)の文章を全て当会オリジナル映像化。参加者は設定書を読むこと無く世界観を理解。


・人間関係を図式した「人物相関図」や「用語集」を作成。

広島のマーダーミステリー

開催1週間前にキャラクター配布。イベント当日まで時間があるので、ゆっくり設定書の内容や人間関係を把握できた。



・オープニング、エンディングも全て映像化。「〇〇が犯人だったのかー!」と最後に驚ける映像ならではの表現を採用。




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玄人向けの難しい作品とか関係なく、初心者さんにも遊んで欲しい。


そして遊び終わった時「楽しかった」と喜ばれたい。



そんな想いを込めて当会オリジナルの映像や資料を作り続けております。



実際に今作を初心者さん達が遊び、頂いた感想やリプレイ映像を下に載せています。



『自分もやってみたいな』



少しでも心に引っかかった貴方のご参加をお待ちしております。


ここまでお読み頂きありがとうございました!



広島マーダーミステリー初心者会

代表 あそびとC




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《実際に今作をプレイしている様子》

ボードゲームカフェ Playful Placeでの特別公演

https://asobitoc.com/06mys



《今作をプレイされた皆さまの感想》

魔女は黄昏の鐘に消えるの感想


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「何度だって青い月に火を灯した」



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